日本経済新聞様に弊社をご取材いただきました

News / 2023.06.08

2023年6月に日本経済新聞にて、弊社の取材記事が掲載されました。

メンタルヘルス、AIで分析 Medi Faceが個人向けに提供


人工知能(AI)を活用したメンタルヘルスの分析サービスが登場している。医療関連スタートアップのMedi Face(メディフェイス、札幌市)は7月、ウェブ上で無料でメンタルヘルスのチェックを受けられる個人向けサービスを始める。メンタルヘルスの不調に悩む人が多くなっているなか、手軽にチェックを受けられるようにし重症化を防ぎたい考えだ。

メンタルヘルスの分析サービス「Mente」を7月から個人向けに提供する。これまで法人向けのみだったが、利用者の裾野を広げる。スマートフォンやパソコン上からAIの質問に答えると、心の状態を示すスコアなどを表示する。

AIが回答内容や回答時の表情、声音を解析する。所要時間は10〜20分程度で、AI分析は無料で受けられる。医療機関での受診が必要な場合にはMedi Faceが運営するオンラインクリニックを紹介する。

医師でMedi Face社長の近澤徹氏は医学生の時、重症化して初めて精神科を受診する患者を目の当たりにした。重症化する前に予兆を捉えるために、AIの活用が有効と考えて起業した。近澤氏は「特に若年層では人よりもAIに相談する方がハードルが低い」とみる。AIによる分析サービスは月1万人の利用を目指す。

厚生労働省によると、2021年10月までの1年間でメンタルヘルスの不調により連続1カ月以上の休業または退職した労働者がいた事業所は前年調査比0.9ポイント増の10.1%だった。年々メンタルヘルスに不調を感じる人が増えてきており、手軽に相談できるサービスなどの需要は高まっている。

メンタルヘルスサービスにAIを導入する動きも広がりつつある。I'mbesideyou(アイムビサイドユー、東京・港)は動画解析で利用者の心の不調を検知する法人向けサービスを21年に始めた。ミッドナイトブレックファスト(東京・渋谷)は利用者が入力した日記をもとにAIが感情を可視化するスマホアプリを提供し、ダウンロード数は100万を超えるという。

ただ、AIによるメンタルヘルス関連サービスには導入に向けた課題もある。メンタルヘルス領域でのAI活用を研究する筑波大学の道喜将太郎助教は「患者の情報をAI研究に使う際の同意の取り方も問題になる」と指摘する。AIを人の心のケアにどう生かすのか、模索は続きそうだ。

(三原黎香)